内容説明
難波の津から二上山をへて飛鳥にいたる古道=竹内街道に沿って、今も燦然たる光彩をはなつ渡来文化のベルトライン「河内飛鳥」。本書は、古代王権と中国・朝鮮の先進文化の入口として、最も重要な地域でありながら忘れられたもう一つの飛鳥=河内飛鳥を、考古・歴史・文学の諸方面からスポットをあてた注目の書。図版を多数収録し、現地見学に最適。
目次
河内飛鳥の歴史的位置(門脇禎二)
「河内飛鳥」前夜(水野正好)
応神朝と河内(門脇禎二)
古市古墳群とその時代(笠井敏光)
河内飛鳥と漢・韓人の墳墓(水野正好)
河内飛鳥と渡来氏族(山尾幸久)
華ひらく仏教文化(北野耕平)
推古と王陵の谷(石部正志)
河内飛鳥の渡来人と挽歌史(吉井巌)
河内飛鳥歴史散歩(笠井敏光)
昆支王一族(飛鳥戸神社)の表と裏の歴史(黒岩重吾)