出版社内容情報
日本宗教史の諸学説はいつ、どのようにして成立したのであろうか。明治・大正以来の研究の歩みを振り返り、今後の学問の方向を探る。近代国家の展開に共振する学問史を洞察し、新たな日本宗教史研究の地平をめざす。
内容説明
日本宗教史の諸学説はいつ、どのようにして成立したのであろうか。明治・大正以来の研究の歩みを振り返り、今後の学問の方向を探る。近代国家の展開に共振する学問史を洞察し、新たな日本宗教史研究の地平をめざす。
目次
総論 日本宗教史研究の軌跡
1 人文学の中の宗教史研究(近代における“宗教”の概念と制度;宗教学・宗教社会学の成立と展開;近代神道研究をめぐる諸相―柳田国男「神道私見」を視点として;国家仏教論の系譜;仏教民俗学と文化史学)
2 宗教史研究のまなざし(史料と建築様式の矛盾を克服する―法隆寺の再建をめぐって;宗派仏教論の展開過程;祖師史観の系譜;宣長・篤胤の神代像の意味―近世後期の神話創造として;文明論的日本論と宗教および歴史観―奈良盛世論と鎌倉盛世論を主軸として)
著者等紹介
佐藤文子[サトウフミコ]
1965年、京都府に生まれる。1990年、京都女子大学大学院文学研究科修士課程修了、博士(文学、佛教大学)。現在、本願寺史料研究所研究員
吉田一彦[ヨシダカズヒコ]
1955年、東京都に生まれる。1986年、上智大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学、博士(文学、大阪大学)。現在、名古屋市立大学大学院人間文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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