内容説明
「卑弥呼の鏡」の最有力候補である三角縁神獣鏡とは何か。江戸時代からの膨大な研究史を初めて整理し、研究に便利な資料集成を付す。誕生の経緯と製作年代、製作技術と原料産地、流通方式と政治史的意義、銘文と信仰など、最新の発掘成果と豊富な図版を駆使して、その全貌を明らかにする。重要な考古資料として、様々な可能性を秘めたその実像に迫る。
目次
1 三角縁神獣鏡研究の意義(三角縁神獣鏡の研究意義;本書の目的と構成)
2 三角縁神獣鏡の世界(三角縁神獣鏡とはなにか;中国鏡のなかの三角縁神獣鏡)
3 三角縁神獣鏡研究の現状(系譜と製作地;製作体制と製作背景 ほか)
4 三角縁神獣鏡の研究史(第1期(江戸期)
第2期(19世紀末~1920年代) ほか)
5 三角縁神獣鏡研究の将来(三角縁神獣鏡研究の展望;三角縁神獣鏡研究の課題と指針)
著者等紹介
下垣仁志[シモガキヒトシ]
1975年東京都生まれ。2006年京都大学大学院文学研究科考古学専攻博士後期課程修了。現在、立命館大学文学部講師、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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