内容説明
対外関係を歴史展開の要因と捉え、その軌跡と課題、他者イメージの変容、国際社会における日本と朝鮮の関係等を探る。作家と研究者の歴史に対する考え方の違いにも触れ、新しい視座から対外関係史研究の歴史を総括する。
目次
1 対外関係の基本問題(対外関係史研究の課題―中世の問題を中心に;身体イメージと他者意識;外交史としての朝鮮通信使;日本文化における境界と交通)
2 戦後研究史管見(中世対外関係史研究の動向(一九六三年)
書評と紹介)
3 史窓閑談(井伏鱒二さんの手紙;山路愛山と『異称日本伝』―史料集からの無断引用は孫引きではないのか;遠藤周作氏の大胆な憶測―『鉄の首枷―小西行長伝』によせて ほか)
著者等紹介
田中健夫[タナカタケオ]
1923年群馬県高崎市に生まれる。1945年東京帝国大学文学部国史学科卒業。東京大学史料編纂所教授、東洋大学文学部教授、駒沢女子大学人文学部教授を歴任。現在、東京大学名誉教授。文学博士
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