内容説明
室町・戦国時代の幕府文書を中心に、この時代の武家文書の古文書学的研究に大きな意義を有する17篇の論文を選び収録した。解説では研究論文目録を兼ねて、できるだけ多数の関係論文を掲げ、それぞれの古文書学研究上の位置づけについて述べ、研究の現状と課題が概観できるようにした。武家文書の料紙・花押さらには伝来等について触れたのも特色の一つである。
目次
第1章 室町時代の幕府とその文書(中世の檀紙と御判御教書;将軍義教と御前落居奉書の成立;公文と坐公文;南北朝・室町期の過所発給について;室町幕府と琉球との関係の一考察)
第2章 戦国時代の幕府とその文書(室町幕府の権力権造;応仁の乱以降における室町幕府の性格;室町幕府奉行人奉書の充所;室町幕府「別奉行」についての基礎的考察;室町幕府奉行人についての一考察;将軍足利義晴期における御前沙汰)
第3章 武家文書の伝来と花押(武家に於ける古文書の伝来;或る個人の花押に就いて;足利直冬の花押;足利持氏の花押について;寒川家光の花押について;花押の中世的展開)
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