出版社内容情報
最も信頼できる短期金融市場解説書として,1983年の初版以来好評を博すロングセラー。日本銀行が「異次元緩和」と呼ばれる金融政策を展開し
内容説明
日本経済の根幹を支える短期金融市場(マネー・マーケット)。巨額の資金が飛び交う同市場の制度と実態を、実務に精通した第一線の執筆陣が詳説。マネー・マーケットを知れば、経済の動きが見えてくる!マイナス金利政策の構造、大きく変化した債券レポ、LIBOR代替指標候補として注目のOISなど、市場の最新情勢もカバーした必携書。
目次
第1章 マネー・マーケットと日銀金融政策
第2章 インターバンク市場
第3章 国庫短期証券(Tビル)市場
第4章 債券レポ市場
第5章 CP市場
第6章 CD市場
第7章 外国為替市場
第8章 フォワード市場
第9章 短期金利デリバティブ市場
著者等紹介
加藤出[カトウイズル]
1988年、東京短資入社。現在、東短リサーチ代表取締役社長・チーフエコノミスト、兼東京短資執行役員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ジョン
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短期金融市場について概観を掴むには最良の一冊。 個人的には第4章の債権レポ市場で、日本においてエコノミーが全く同一の債券現先取引と債券貸借取引が並立している歴史的理由について詳しく記述があり、かなり勉強になった。2023/11/12
Βουλγαροκτόνος
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日銀金融政策に関する第1章、外国為替市場に関する第7章は非常に興味深いが、残りは専門性が高い。ブローカーやディーラーでなければ、全てを理解する必要はないだろう▼また、LIBORの公表停止に伴い、デリバティブ取引などにも根本的な変容があると思われるのだが、その辺りも反映されていない。この点も留意▼この類いの本は、情報が常にアップデートされていくので、毎年改版してもいいと思うのだが…とにかく本としての情報量は充実していた。2023/03/27
𓆱
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マネーマーケットつまり短期金融市場についての本。短期金融市場は参加者が金融機関、短資会社、日銀。一般人には馴染みのない世界だが、日銀が介入するときなどは重要な市場となる場所。この本の著者でもある短資会社も一般人には馴染みのない謎のエリート集団といったところ。コール市場、レポ市場などについてひととおり説明しており、日銀介入についての説明もくわしい。2023/02/26
ネットが浜
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(読んだの第7版) 1章は誰でも読んでおいたほうがいいですね、金融にいる人なら 2〜6は特にセルサイドの人向けなんじゃないでしょうか。7〜9はバイサイドの人でも読む価値が大いにあります。8版買ったので1,7,8,9中心にそちらを再読します。2021/10/10
watanabeh_cpa
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レポやデリバティブなど、プロ向けの証券市場について、具体的な業務イメージまで含めて示された、素晴らしい良書だと思います。2021/03/16