内容説明
信託から発展した信認法理は、いまや、信託以外の金融分野だけでなく、公益活動や個人データ等の分野においてもグローバルな広がりを見せている。本書は、信認法の本質をさまざまな角度から分析・議論した研究会の成果をまとめた論文集である。
目次
第1章 情報の取引と信託
第2章 プラットフォーマーはフィデューシャリーか
第3章 複数の事業の併営に基づく利益相反と情報規制
第4章 ESG投資と信認義務
第5章 日本法の下でのESG/SDGsを考慮した投資と法的責任
第6章 公益信託の潜在力
第7章 公益信託の目的と受託者の善管注意義務・忠実義務
第8章 近時のフランスにおける「利益相反(conflit d’int´er^ets)」をめぐる議論
第9章 アメリカにおける取締役の不作為の責任