内容説明
体系の織布。学説という存在。アメリカとは異なり憲法81条という明文規定を持つ日本の、憲法訴訟論とは。内容確定型と内容形成型の人権を区別し、それぞれについて分節判断の枠組を提示、違憲審査の思考過程を透明化する。各種最高裁判例の詳細な分析に至る、著者の憲法訴訟論の集大成。私人間効力論について、2012年の論攷発表以降に寄せられた批判にも応答した。
目次
第1部 人権の私人間効力論(「憲法上の人権」の効力は私人間に及ばない―人権の第三者効力論における「無効力説」の再評価;人権の私人間効力論;人権論のパラダイム―私人間効力論を中心にして;私人間効力論再訪;私人間効力論とは何の問題で、何が問題か;人権規定の「私人間適用」と「第三者効力」;私人間効力論―個人的総括)
第2部 定数不均衡訴訟(議員定数配分の不平等;定数不均衡違憲判決に関する若干の考察;定数不均衡訴訟に関する判例理論の現況と問題点;定数不均衡違憲判決の問題点と今後の課題;投票価値不平等訴訟に関する判例理論の迷走とその着地点―出発点からの再考)
第3部 審査基準論(審査基準論―個別的衡量論と「絶対主義」理論のあいだ;審査基準論の理論的基礎;「通常審査」の意味と構造;違憲判断の基準、その変遷と現状)
第4部 違憲審査のプロセス(団体の人権主張適格;「猿払」法理のゆらぎ?―「堀越訴訟」最高裁判決の意味するもの;違憲審査方法に関する学説・判例の動向;憲法判断の思考プロセス―総合判断の手法と分節判断の手法;判断手法に関連するアメリカ判例の紹介)
著者等紹介
高橋和之[タカハシカズユキ]
東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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