内容説明
地域空間をめぐる法的紛争の解決のためには、個別主体の個人的権利に分解することに依拠して法的論理を組み立てるこれまでの思考方法には限界がある。地域空間に関わる関係者の共通利益という視点を取り入れることによって問題の解決を図ることを提示する。
目次
問題の所在と「共通利益」について
第1部 都市空間と行政法学の課題―住民の共通利益の視点から(地方分権・規制緩和下における都市空間の法;空間の法的コントロールについて―地域空間の共通利益の視点からの問題提起 ほか)
第2部 まちづくりのプロセスにおける住民の関与と利益(計画過程への私人の関わり―協議型まちづくり論に関連して;協議システムと住民共通利益の保障―国立マンション事件を素材として ほか)
第3部 農村空間の課題(農村空間形成の現状と法的課題―土地利用規制と地域づくりとの関連で;土地利用規制の緩和と農村計画の可能性について ほか)
第4部 地域空間の自主的規範形成(自治体の行政法解釈―自主条例制定の可能性と限界を中心に;条例制定の新たな展開 ほか)
著者等紹介
見上崇洋[ミカミタカヒロ]
1948年岡山県に生まれる。1973年京都大学法学部卒業。1978年京都大学法学研究科博士課程公法専攻単位取得退学。立命館大学政策科学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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