内容説明
事故、過労、虐待、自殺にかかる死亡、診療関連死などの「事例」に学ぶことを通じて、関係者の人権擁護、紛争予防、そして再発防止のために、医療従事者、法律家、行政官、そして国民(裁判員)に何ができるかを問いかける。モデル事業や裁判員制度など、死因究明を必要とする制度にも言及。
目次
異状死と死因決定の制度
死亡診断書・死体検案書:死因の考え方と書き方
死体現象
内因性急死、突然死
労災と過労死
損傷総論
頭部外傷と脳出血
胸腹部内臓損傷、脊椎・脊髄損傷
ショックと関連する病態および塞栓症など
交通事故損傷〔ほか〕
著者等紹介
吉田謙一[ヨシダケンイチ]
1979年愛媛大学医学部卒業。1983年愛媛大学大学院医学研究科修了(法医学専攻)、医学博士号取得。東京大学大学院医学系研究科教授(法医学講座)、東京都非常勤監察医、法医学会理事、日本予防医学リスクマネージメント学会理事、日本賠償科学会評議員。所属学会、日本法医学会、日本生化学会、日本循環器学会、日本病態生理学会、日本予防医学リスクマネージメント学会、日本賠償科学会。研究分野、虚血や中毒物質による細胞障害・細胞死・個体死の分子機構、突然死、医事法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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