有斐閣選書<br> 柔らかいファシズム

有斐閣選書
柔らかいファシズム

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  • サイズ B6判/ページ数 421,/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784641181106
  • NDC分類 237.06
  • Cコード C1331

内容説明

ドイツ・日本のファシズム研究にくらべて、イタリアのそれは大きく立ち遅れてきた。本書は当時の全国的余暇組織ドーポラヴォーロ(「労働のあと」の意)に焦点をあてながら、ファシズム体制がいかにして20年を越えて長期間、広範な大衆の同意を獲得していったのかを解明した注目の力作。同時に著者は、第1次世界大戦以後の欧米資本主義国での支配方法や同意獲得の変化、文化の変容といった普遍的な視点から分析を試みているので、今日の高度に組織化されたあらゆる社会の解明にも重要なカギを提供している。

目次

1章 同意の組織化―歴史的背景と理論的枠組み
2章 余暇の政治学
3章 労働者の余暇のテイラー化
4章 農村への浸透
5章 事務識員層の特権化
6章 大衆の国民化
7章 ファシスト民衆文化の形成
8章 同意の限界

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

katashin86

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日本・ドイツと並ぶファシズム国家のわりに、イタリアのムッソリーニファシスト政権のことを分析した本はなかなか見当たらない気がする。この本はそのイタリアンファシズムを余暇・レクリエーションの上からの組織化という視点から分析。ファシスト党についてもっと本読んでから再読したい。2017/04/04

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