内容説明
企業と消費者の力の差は、寡占化の大きな流れの中でいっそう大きなものとなり、消費者保護行政の役割はますます大きなものとなってきた。企業の場合、一部の企業の悪質な企業活動により、健全な企業活動が阻害されるという事態が少なくない。企業側の連帯によって悪質な企業活動を抑制することも必要ではなかろうか。消費者はどうであろうか。消費者運動に携わる人々は例外としても、大多数の人々は消費者問題に対しむしろ無関心である人が少なくないし、とくに若い世代の人々にその傾向が強いという。消費者問題の解決は、一朝一夕に可能な問題ではなく、行政、企業、消費者のそれぞれの積極的な対応を必要としている。なかでも、消費者の積極的な姿勢が重要であり、自立する消費者の養成は21世紀に向うわが国では、重要な課題の一つである。
目次
第1章 今日の消費者問題
第2章 消費者の権利と保護
第3章 行政と消費者
第4章 企業と消費者
第5章 消費者の苦情・相談
第6章 安全性と消費者
第7章 販売方法の多様化と消費者
第8章 消費者信用
第9章 消費者運動のあゆみ
第10章 これからの消費者教育
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