内容説明
導入から150年になる学校教育システムの構造的特徴を論ずる。日本の教科書無償給与制度はなぜ、どのように成立したのか。比較制度分析の枠組みを援用しつつ、ゲーム理論による理論的な検討と、明治期からの歴史的な分析を通じて、無償給与制度が成り立っていった過程を描き出す。今後の教育システムの行方に示唆を与える。
目次
第1部 本書の枠組み(課題設定と本書の構成;分析枠組みの理論的整理)
第2部 日本型学校制度の概要と教科書制度の理論分析(日本型雇用慣行としての公立学校教員人事制度;教科書制度と教育課程制度の概要 ほか)
第3部 日本における近代学校制度の確立と教科書制度の選択(戦前の教員確保事情;戦前における教科書制度の確立過程と推移 ほか)
第4部 考察と結論:日本型学校システムの特質(日本型学校システムの特質と進化可能性;結語)
著者等紹介
大島隆太郎[オオシマリュウタロウ]
1990年、埼玉県生まれ。現在、日本学術振興会特別研究員(PD)(京都大学大学院法学研究科)。専門は、教育行政学、行政学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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