出版社内容情報
J. サルガニック[J. サルガニック]
著・文・その他
瀧川 裕貴[タキカワ ヒロキ]
翻訳
常松 淳[ツネマツ ジュン]
翻訳
阪本 拓人[サカモト タクト]
翻訳
大林 真也[オオバヤシ シンヤ]
翻訳
内容説明
ビッグデータが変える社会科学の世界。ソーシャルメディアや納税記録などのビッグデータ、集合知を使った新しいサーベイ法、デジタル社会実験などの最先端の手法が、今、社会科学の世界を変えつつある。ビッグデータ時代の社会調査で何が可能となったのかを、豊富な研究事例の紹介とともに、丁寧かつ徹底的に解説する刺激的な書。計算社会科学の決定版テキスト。
目次
第1章 イントロダクション
第2章 行動を観察する
第3章 質問をする
第4章 実験を行う
第5章 マスコラボレーションを生み出す
第6章 倫理
第7章 未来
著者等紹介
サルガニック,マシュー・J.[サルガニック,マシューJ.] [Salganik,Matthew J.]
プリンストン大学社会学部教授。同大学の情報技術政策センター、統計学・機械学習センターにも所属している
瀧川裕貴[タキカワヒロキ]
東北大学大学院文学研究科准教授
常松淳[ツネマツジュン]
日本大学法学部准教授
阪本拓人[サカモトタクト]
東京大学大学院総合文化研究科准教授
大林真也[オオバヤシシンヤ]
青山学院大学社会情報学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kazuo
7
デジタル化時代の社会調査についての教科書。デジタル時代に入り、社会調査に使用できるデータ量はそれまでの時代と比較できないほど増加した(調査やインタビュー)。しかし、扱う母数を莫大に増やすだけでは、正しい結論には到達できない。データを扱う前処理や、「誰に」「どのデータ」から「何を」「どのような方法で」獲得するかその戦略が(データ量が増加した分だけ)重要になる。また、入手したデータから結論に至る過程でも、戦略的な統計処理が必要になる。「数を数える」ことが科学の基本であることは、どの時代においても間違いない。2020/03/01
takao
3
大学院生向けのゼミがもとに。有益そうな教科書。 2019/11/19
Atsumi_SAKURADA
1
貴重な計算社会科学の教科書です(元の英語版はネットで無料で読める)。観察、質問、実験といった既存の方法論の拡張と補完に加えて、大規模共同作業というプラットフォームの整備された「デジタル社会」ならではの方法論について、代表的な先行研究を踏まえつつ体系的に解説を行っています。特に本書が特徴的なのは、新奇な手法によって生じる新たな倫理的な問題について1章を割いて論じている点です。引用が豊富でありつつかなり実践を意識した内容で、「この分野ならとりあえずこれ」という1冊です。2021/07/11