内容説明
厚生(労働)白書の丹念な分析により、戦後日本の「広義の社会保障」と関連政策を、いくつかの異なった「事業集合」として捉え、その集合の形成・解体・転形と結合のプロセスや社会との位置関係を、「社会福祉のトポス」として明らかにする。著者待望の社会福祉論。
目次
序章 社会福祉の新しい解釈を求めて
第1章 社会問題から社会福祉ニードへ―ニードの「オモテ」と「ウラ」
第2章 ニードと資源―ニード充足手段・ニードの分類・判定基準・受給資格
第3章 誰が何を根拠に決めるのか―権力と「弱者の武器」
第4章 白書分析の前提―視点と資料、厚生白書前の“事業集合”の特徴
第5章 戦後日本の社会福祉事業の異集合(1)―国民皆保険・皆年金と福祉6法体制の光と影(1956~1972年)
第6章 戦後日本の社会福祉事業の異集合(2)―福祉元年以降の社会福祉事業集合の変化(1973~2010年)
第7章 社会福祉のトポス
終章 社会福祉の基本問題
著者等紹介
岩田正美[イワタマサミ]
日本女子大学名誉教授。中央大学大学院経済学研究科修了。日本女子大学博士(社会福祉学)。東京都立大学人文学部助教授、教授を経て、1998年日本女子大学人間社会学部教授、2015年定年退職。主な著書として、『戦後社会福祉の展開と大都市最底辺』(1995年。第4回福武直賞、社会政策学会学術賞受賞)などがある。2001年より2011年まで厚生労働省社会保障審議会委員。2011年より同審議会「生活保護基準部会」臨時委員等歴任。2012年より一般社団法人・日本社会福祉学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ゆう。