出版社内容情報
戦前期日本の経済成長・産業発展を支えた高等商業学校が担っていた役割を解明し、実務教育と経済、企業経営との関係を考察する。
内容説明
学校教育の内容に踏み込んで検討を加え、戦前期日本の経済成長・産業発展を支えた高等商業学校が担っていた役割を解明し、実業教育と経済、企業経営との関わりを考察。さらに戦時期における学校と国家が相克する実態をも捉える。学校と企業・国家との関係性に光を当て、現在の大学改革論議にも一石を投じる力作。
目次
高等商業学校の役割
第1部 戦間期の学校と企業(修業年限延長への戦略;修業年限延長要求と学科課程;自由選択制と学科課程の改正;研究体制の構築;生徒の管理;文芸作品からみる生徒の特質;高等商業学校の就職斡旋活動)
第2部 戦時期の学校と国家(国民精神総動員運動と生徒の規律―1937~40年;大政翼賛会と学校行事の形式化―1941~43年;戦時体制下における学科課程の再編と「錬成」の限界;高等商業学校の転換)
高等商業学校と企業・国家
著者等紹介
長廣利崇[ナガヒロトシタカ]
2004年、大阪大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。和歌山大学経済学部准教授(専攻:近現代日本経済史・経営史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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