出版社内容情報
経営学と建築学の共同研究により、特殊とみられがちな建築物、建設業を、普通の「ものづくり論」「ものづくり産業」として分析。
内容説明
特殊と見られがちな建設業を、製造業と同じ「ものづくり論」「ものづくり産業」として分析。経営学、建築学の研究者が、新しい知見を求め、幾重にも議論を重ねて実現した。日本の建設業の強みと弱みを示し、一品一様の特注生産を行う産業にも示唆に富む。
目次
建築の「ものづくり分析」を行う意味
第1部 ものづくり経営学から見た建築(建築物と「広義のものづくり」分析;日本型建築生産システムの成立とその強み・弱み―ゼネコンを中心とした擦り合わせ型アーキテクチャの形成と課題;建築における価値創造―建築設計、建築施工において求められる「機能」の実現;プロダクトからサービスへ)
第2部 建築ものづくりの特徴(建築の特徴のとらえ方―これまでのつくり手の視点から使い手の視点へ;「アーキテクチャ」から見た日本の建築ものづくり;建築におけるアーキテクチャの位置取り戦略)
第3部 建築ものづくりにおける課題と展望(建築の顧客―建築は誰が評価するのか;建築物の価格設定―建築物の価格はなぜ決まりにくいのか;建築産業の契約に関する分析―ゲーム理論と情報の経済学の応用;建築の組織論―どのような組織、どのようなマネジャーが必要か)
建築産業のものづくりのあり方
著者等紹介
藤本隆宏[フジモトタカヒロ]
1955年生まれ。現在、東京大学大学院経済学研究科教授
野城智也[ヤシロトモナリ]
1957年生まれ。現在、東京大学生産技術研究所教授
安藤正雄[アンドウマサオ]
1948年生まれ。現在、千葉大学名誉教授
吉田敏[ヨシダサトシ]
1963年生まれ。現在、産業技術大学院大学産業技術研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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