エンドレス・ノヴェルティ―アメリカの第2次産業革命と専門生産

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  • サイズ A5判/ページ数 430p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784641162143
  • NDC分類 509.253
  • Cコード C3033

出版社内容情報

アメリカの工業化過程における「専門生産の系譜」の重要性を明らかにし、アメリカ製造業の特質を「柔軟性」に位置づけ、新しい枠組みを提示する。

内容説明

アルフレッド・D.チャンドラーに代表される近代企業、現代大企業の形成史に関する主流的理解にたいして、アメリカの工業化過程におけるもう1つの道=専門生産の系譜の重要性を対置する点が本書の最大の特徴であり、魅力でもある。その意味で本書は、チャンドラー理論を相対化する有力な議論を提示した書として評価できよう。本書は産業集積形成史に関する国際比較研究の前進に大きく貢献するものと思われる。さらに現在わが国における産業再生に関する議論は中小企業・ベンチャー企業論に大きく傾斜しているが、大企業の新たな役割、潜在的可能性を考えるうえでも本書の意義は大きい。

目次

第1部 前史(1876年までの専門製造業;専門生産のための制度と条件)
第2部 フィラデルフィア独立記念万国博からシカゴ大陸発見記念万国博まで:1876年~1893年の専門生産者(1876年万国博とフィラデルフィアの製造業;プロヴィデンスとニューヨーク:宝飾品、銀製品、印刷 ほか)
第3部 不振と発展:1893年~1912年(シカゴとグランド・ラピッズ:豪華客車と家具;工作機械のハブの形成:シンシナティ ほか)
第4部 分かれ道:1913年~1925年(戦争、不況、そして1920年代に入った専門生産;展望)

著者等紹介

スクラントン,フィリップ[スクラントン,フィリップ] [Scranton,Philip]
1946年ペンシルヴェニア州生まれ。ペンシルヴェニア大学卒業後、同大学でPh.D.を取得。84~97年にはジョージア工科大学の科学技術史に関するクランツバーグ講座教授に就任し、99年からふたたびラトガーズ大学に復帰。2002~03年にはBusiness History Conference会長を務めるなど、アメリカ経済史・経営史学界を代表する研究者の1人である。経営史・技術史研究で著名なハグリー博物館・図書館の経営史・技術史・社会史センターの長でもある。主著としては、Proprietary Capitalism: The Textile Manufacture at Philadelphia, 1800‐1895(Cambridge University Press,1983,SHEAR賞受賞)、Figured Tapestry:Production,Markets, and Power in Philadelphia Textiles, 1885‐1941(Cambridge University Press,1989,Taft賞受賞)がある

広田義人[ヒロタヨシト]
1956年生まれ。大阪工業大学知的財産学部講師(専攻は産業技術史)

森杲[モリタカシ]
1936年生まれ。札幌大学経営学部教授(専攻はアメリカ経済史・経営史)

沢井実[サワイミノル]
1953年生まれ。大阪大学大学院経済学研究科教授(専攻は近代日本経済史・経営史)

植田浩史[ウエダヒロフミ]
1960年生まれ。大阪市立大学大学院創造都市研究科助教授(専攻は近代日本経済史・経営史、中小企業論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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