内容説明
英国史上、最も輝かしい時代を作り上げた女王エリザベス。男性社会に生きながら、女王として君臨する運命へのゆるがない信念、鋭い知性、情熱的で性的な魅力をもちながら、自称処女であった女性。宮廷をとりまく迷路のような謀略の網をかいくぐり、己の機転だけを頼りに背信と疑惑の渦を生きぬいていく。女王の座を熱望し、また愛を渇望しながらも、誰を信じるべきかを知らなかった。
目次
誕生
家族
幼年期、そして母の死
子供時代と教育
復権
義母―キャサリン・パー
宗教改革
父王ヘンリ八世
父の死
弟―国王エドワード六世〔ほか〕
著者等紹介
スターキー,デイヴィッド[スターキー,デイヴィッド][Starkey,David]
1945年、英国生まれ。ケンブリッジ大学にて博士号取得。ケンブリッジ大学特別研究員、ロンドン・スクール・オヴ・エコノミクス国際歴史学部講師を務めるかたわら、BBCのラジオ・テレビ等に出演。チューダー朝を専門とする歴史学者。ブロードキャスター、作家として活躍。現在は教職をしりぞき、執筆等の活動に専念している
香西史子[コウサイフミコ]
上智大学大学院文学研究科英米文学専攻博士後期課程単位取得修了。昭和音楽大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
40
エリザベス1世という統治者がいかに統治者となったか。生誕から幼少期、王となるまでが丁寧に描かれた半生記です。華奢な少女として描かれた表紙の肖像画を何度も見返しながら、彼女の波乱万丈な幼少期を読みました。うへえ…。母親を愛していることを公の場所では言えなかった娘。父親を敬愛した娘。…結果的には大変優秀なこどもを授かった寂しい王様にも思いをはせました。…周囲の人たちは大変だ、こりゃ。2022/08/24
スガミ
0
(B)ミュージカル「レディ・ベス」観劇をきっかけに。高校の世界史レベルの知識で挑むには少々骨が折れたが、彼女が女王になるまでの流れを丁寧に追ってくれるので読み応えがあった。2014/08/04