出版社内容情報
計量/質的調査という対照的な方法を使う2人の社会学者が各トピックについて考え方を示し,社会学的な思考法を立体的に伝える。
内容説明
誰もが体験しうる「人生のイベント」について、計量手法と質的研究という対照的な方法から各々の視野を示し、社会学的に考える道筋を立体的に解説します。いままでありそうでなかった新世代の社会学入門。
目次
序 人と「社会」とのかかわり方
1 出生
2 学ぶ/教える
3 働く
4 結婚・家族
5 病い・老い
6 死
7 科学・学問
終 「社会」と人とのかかわり方
著者等紹介
筒井淳也[ツツイジュンヤ]
一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程満期退学。博士(社会学)。立命館大学産業社会学部教授。専門は、家族社会学、計量社会学
前田泰樹[マエダヒロキ]
一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(社会学)。東海大学現代教養センター・大学院健康科学研究科教授。専門は、医療社会学、質的研究法、理論社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ステビア
23
7つのトピックを量的・質的の2側面から解説。いい教科書。でも1冊目にいきなり読むのは厳しいだろう。2023/01/01
りょうみや
19
調査などの量的研究と概念理解などの質的研究が専門の二人の著者が、社会学の主要トピックを横断しながらそれぞれの視点で対比させながら記述していく珍しいタイプの入門書。普通は一つのトピックを一人の専門家が担当することが多い。社会学の本はいくらか読んできていたが新しい視点が得られた。良い入門書だと思う。2021/10/27
Luna
11
これももう一度読みたい2018/02/21
前田まさき|採用プロデューサー
6
ある程度社会学を学んだことがあって、社会学の課題感(質的研究と量的研究の分離・対立みたいなもの)がわかる人なら、楽しく読めるかも。テーマは「出生」「学ぶ/教える」「働く」「家族・結婚」「病い・老い」「死」。2人の社会学者がこれらについて、質的研究と量的研究、2つのアプローチから説明・考察する。「社会学という営みのなかには、よりよい社会の理解を行っていくための道具が一定の多様さをもって用意されています。社会学を学ぶということは、こうした「社会」との「かかわり方」=「方法」を学ぶということです」(p.239)2019/10/14
ゆうみい
5
自分の学問的関心を解決する手法が社会学にあるのではないかと感じ、ちまちまと勉強を開始しました。理系学生だった私からすると、社会学の理論の”緩さ”も、対象依存的に成り立つ理論も不思議な感じがします。世の中の確固たる真理を探すのがいわゆる理系の研究で、理論上無視するような些末な事象(物理の問題でいう空気抵抗とか?)もまるっと含めて世の中の有り様を言葉で整理するのが社会学、といったところかしら▼学問としての学びはさて置き。編集者目線でとても面白いコンセプトの本。(つづく)2020/10/31