内容説明
「都市で暮らすか、地方で暮らすか」「家賃をとるか、部屋の広さをとるか」…生活に根ざした問題を、経済学ではどのように考えるのでしょうか?できるだけ良い選択をするためには、どうすればよいのでしょう?そのヒントを本書の中から探してみましょう!
目次
日本の地域と都市―日本はどこでも同じ?
地域の産業構造―どこで何が作られている?
地域間人口移動―なぜ、どこに引っ越す?
集積の経済と都市化―都市の魅力とは?
住宅市場―住まいの値段はどう決まる?
都市内土地利用の分析―通勤とマイホームのバランスとは?
都市システムモデルと最適人口規模―住めば都か蟻地獄か?
地域間交易―手分けすることの利点は?
企業立地―どこで開業するべき?
空間経済学―距離はなぜ重要?
交通サービス―混雑の何がはた迷惑?
地方政府の役割―困ったときは政府頼み?
著者等紹介
佐藤泰裕[サトウヤスヒロ]
大阪大学大学院経済学研究科准教授。略歴:1973年生まれ。1996年3月、東京大学経済学部卒業、2000年9月、東京大学大学院経済学研究科博士課程中途退学、2002年5月、東京大学博士(経済学)。日本学術振興会特別研究員、名古屋大学情報文化学部講師、同大学院環境学研究科講師、同助教授、同准教授を経て現職。専攻、都市・地域経済学、空間経済学、応用ミクロ経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
21
章末の演習問題をどう解くか、と考えてみるだけでも価値がある。地域経済学が私の先行に近いので、マクロ経済の手法も参考にしたい。産業連関分析など(第2章)。自分で面白いと思える地域間の差を探す(18頁)。過日読んだ扇状地の比較も面白いかもしれない。どんな農産物が取れるのか、限界集落の存在は? とか。中心―周辺構造の 例と考えられるものを探してみましょう(165頁)。前方連関と後方連関(162頁~)の復習問題となる。輸送費の低下 は双方の効果を高め、その構造を生じやすくする主因の一つという(164頁)。 2015/03/09
バイオ燃料
2
流し読み。タイトルにあるように、都市・地域経済学の入門書。しかし、あまり理解が深まるものではなかった。都市と地域について一通り説明した後、すぐに各論へと入るため、全体像が掴みにくい。また、経済モデルや数式は経済原論を履修していれば理解はできるが、公式の紹介にとどまる。現実に即して応用している訳ではないため、いまいち使い方が分からなかった。初学者であるため、理解できないことが多いことは否めないが、興味をそそるものではなかった。2019/02/01
Ra
1
入門書。ミクロ経済学を独学していたときにも手こずったが,仮定が極端すぎてかえって理解しづらいと感じてしまう。本書の内容自体は悪くない。地方創生は,結局,こういう構造的なファクターを個別官庁(経済産業省,国土交通省)の制度体系にがんじがらめにされてしまっているから,たとえ総合調整する事務局をつくったとしても,根幹的なアプローチはできないと思われた。いいえ,一般論です。2021/10/07
ぱぷわ
1
賃金や都市の集積効果によって、都市と周辺が構成されることは理解できた。 地域活性化的な観点でいうと、経済的なインセンティブでもって都市に人口が流入することは避けられない中で、どのように人口および経済を維持させていくかが論点であると感じた。2018/07/01
Satoshi Murai
1
読了2015/05/05
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- 和書
- ついでにジェントルメン