出版社内容情報
北村 亘[キタムラ ワタル]
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内容説明
官僚は何を考え、何を目的にしているのか。政治主導の強化の中で、現代日本の官僚たちは、日常業務や組織運営、そして政治や政策課題に対してどのような認識を抱いているのか。約20年ぶりに実施された包括的な官僚意識調査から多面的に分析する。
目次
第1章 省庁再編後の日本の官僚制―2019年調査のコンテクスト
第2章 政策選好で見る官僚・政治家・有権者の関係
第3章 官僚の目に映る「官邸主導」
第4章 政策実施と官僚の選好
第5章 なぜデジタル化は進まないか―公務員の意識に注目して
第6章 2019年の中央官庁の地方自治観
第7章 官僚のパブリック・サービス・モチベーションと職務満足
第8章 何が将来を悲観させるのか―リーダーシップ論からの接近
第9章 官僚にワーク・ライフ・バランスをもたらすものは何か
第10章 日本の官僚制はどこに向かうのか
著者等紹介
北村亘[キタムラワタル]
大阪大学大学院法学研究科教授。1970年、京都府生まれ。1998年、京都大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。研究分野:行政学、地方自治論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かわうち
1
現代官僚の姿について、政策選好、官庁ごとの政策実施の姿、地方自治観、PSMと職務満足、ワークライフバランスへの態度や考え方などを通して明らかにしている。個人的には、地方自治体を規制対象とみているのかそれともパートナーとしてみているのか、という観点について省庁間で異なる見解があるのが興味深かった。具体的な政策や連携先のパートナーとしてみている厚労省、規制対象としてみている文科省や国交省、無関心や依存していないという意味で地方自治を分離している経産省や総務省、徹底的に敵対的な存在捉えている財務省など、興味深い2025/02/23
お抹茶
0
題名通り,意識調査から官僚の行動様式や選好を読み取る。例えば,政治家よりも官僚の方が一般の人に近い。省庁再編から20年経っても,再編前の省庁の選好が温存されている。2022/08/01
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つ、つまらない…2022/08/06