内容説明
社会保障制度が後退・縮小した場合、新たに生じた空白部分に、社会保障を補完する何らかの試みが登場する余地があるのだろうか?日仏の医療保険制度を対比しつつ、日本のあるべき姿を語る意欲的研究書。
目次
序編 本書の問題意識と検討対象(検討対象の限定・他分野との関係;比較法的考察の意義と分析視角)
第1編 補足的医療保険―現状と発展の歴史(補足的医療保険組織に関する現行法の定め;発展の歴史)
第2編 補足的医療保険をめぐる法制度の展開(現代的な社会保障制度の創設と補足的医療保険の誕生;補足的医療保険に関する体系的な法規制の試み;欧州保険市場の統合と補足的医療保険;デュアル・システムの制度化;デュアル・システムの展開;被用者の補足的医療保険;補足的医療保険法令の展開と近年の動向)
第3編 社会保障と私保険―日仏法比較(フランス法における社会保障と私保険;日本法における社会保障と私保険;比較法的考察)