内容説明
この1冊で全体像を描き出す刑法テキストの決定版。判例を基礎とした客観的な姿を示すことにより、刑法の解釈と構造の理解が深まる。最新の裁判例を織り込むとともに、平成25年の自動車運転死傷行為処罰法の制定などの法改正にも対応した第3版。
目次
第1編 序論(刑法:犯罪と刑罰の法;刑法の基礎;罪刑法定主義)
第2編 総論(犯罪論の体系;構成要件該当性;違法性;責任;未遂犯;共犯;罪数;刑法の適用範囲;刑罰論)
第3編 各論(個人的法益に対する罪;社会的法益に対する罪;国家的法益に対する罪)
著者等紹介
山口厚[ヤマグチアツシ]
1953年生まれ。1976年東京大学法学部卒業。現在、早稲田大学大学院法務研究科教授。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kircheis
16
★★★★☆ 結果無価値論者の筆頭格で、現在最高裁の裁判官を務めておられる山口先生の基本書。通称「青本」。 極端に結果無価値に寄るのではなく、最小限のことだけ淡々と記述している。まさに学部教育にぴったり! ただし、これだけで司法試験対策をするのは困難な反面そこそこ難しいことも書いてるので、「帯に短し襷に長し」というイメージ。2019/01/17
ことらじま
2
山口刑法の総論、各論分冊版に比べると、かなり平易。自身の理論が述べられているというより、判例、通説の解説が多い。2018/04/05
けーすけ
2
刑法各論。 生命に対する罪、身体に対する罪、自由に対する罪、信用及び業務に対する罪、財産に対する罪、公共危険罪、取引等の安全に対する罪、風俗に対する罪、国家的法益に対する罪等。2017/02/09
けーすけ
2
(総論まで) 事実の錯誤・責任・違法性の確認2016/07/19
Cephalopoda
1
最高裁判事としていくつも困った判決を書いていらっしゃる方の本。本書自体は入門書・基本書としてとても読みやすい。総論・各論が一冊にまとまっているのもありがたい。2019/04/02