内容説明
理論と実務の包括的検討。M&Aの法制度を使う人、作る人、研究する人、すべてに送る―最先端にいる弁護士陣による理論的解説。
目次
第1部 総論(M&Aの意義;M&Aのストラクチャリング;M&Aのプロセス;M&Aの内容―契約条件;M&Aの内容―経済条件;M&Aにおける取締役の義務と責任)
第2部 各論(M&Aの手法;特殊なM&Aその1―利益相反構造のあるM&A;特殊なM&Aその2―敵対的買収と買収防衛策;特殊なM&Aその3―新興企業(ベンチャー企業)のM&A
法的整理・私的整理・国際倒産とM&A
クロスボーダーM&A―三角組織再編
買収ファイナンス
競争法
労働法
M&Aをめぐる業規制)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nekozuki
7
西村あさひの『M&A法大全』と並びM&Aの特にエグゼキューションに関わる法律を網羅的に解説した本。ずっと積読してあったがざっと読んでみてよかった(その間に2版が出てしまった)。あらゆる法的な論点が網羅されているため一旦困ったら本書を読むのがいいように思う。ただ、各論点の詳細な議論は分野別書籍の方がいい場合もあるとは思うが、それなりに込み入った部分に至らなければ本書で十分だと思われる。なお、大全と比較しコンパクトなのもよい(それでも1,000頁あるが)。2024/08/23
ただの人間
1
西村あさひのM&A法大全とほぼ同様の範囲をその半分以下の分量で取り扱っているためか、見解が分かれている点ではある程度シンプルな理由づけで思い切って自説を示している箇所が多いとの印象を受けた。実務上の取り扱いもM&A法大全より豊富に盛り込まれていたように感じた。実務で疑問的にぶつかった際はアンダーソン基礎→大系→大全→それでもダメなら論文といった流れてリサーチすると効率よく進めることができそう2020/06/29