出版社内容情報
金融商品・資金調達手段として、また、財産管理の方法として利用され、機能的・制度的重要性がますます高まる信託制度。その法的構造の基礎を示す。
内容説明
本書で論じたことは、信託法の基礎的な理論なので、多少形は変わることはあっても、その多くは、新しい信託法のもとにおいても通用する議論である。一般の「教科書」とは少し性質が異なる。また、内容的にも、教科書であれば、触れるべきいくつもの論点を敢えて扱わなかった。とはいえ、初心者にも信託が理解できるように配慮し、そして、何よりも信託法に興味を持ってもらえるように、信託の法理と信託の実務がダイナミックに展開している様子を描くことに努めた。
目次
信託を取り巻く状況
信託の基本構造
信託の成立
信託財産の地位
受託者の地位
受益者
委託者
信託管理人
信託の対外的関係
信託の変更
信託の終了
公益信託
信託の税制
著者等紹介
能見善久[ノウミヨシヒサ]
1948年東京生まれ。1972年東京大学法学部卒業。現在、東京大学大学院法学政治学研究科教授
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