内容説明
地方分権の進展を視野に収め、市民と基礎自治体である市町村との協働関係を基軸とした対話型行政システムを提示。激動する現代社会のダイナミズムに対応可能な法理と体系を追求した、21世紀行政法学の新たなスタンダード。
目次
第1部 行政過程の基礎理論(行政法の基本構造;行政法の一般原則;行政過程における法律・条例;民事法と行政法)
第2部 行政過程における市民(行政情報アクセス権とプライバシー保護;行政手続の確立;市民参加制度の構築;行政監視と政策評価)
第3部 行政過程における行政―行政組織編成論(行政組織法総論;国家行政組織;自治体行政組織;中央・地方関係論―地方分権論)
第4部 行政過程の動態分析(行政の行為形式論―総論;行政準則論;行政契約論;行政指導論;行為形式論の課題―経済的手法の分析教科;行政の実効性確保)
著者等紹介
大橋洋一[オオハシヨウイチ]
1959年静岡県静岡市生まれ。1988年東京大学大学院法学政治学研究科修了(法学博士)。現在九州大学大学院法学研究院教授。主要著書に『行政規則の法理と実態』(有斐閣、1989年)。『現代行政の行為形式論』(弘文堂、1993年)。『都市計画法の比較研究』(共著、日本評論社、1995年)。『行政法学の構造的変革』(有斐閣、1996年)。『対話型行政法学の創造』(弘文堂、1999年)
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