出版社内容情報
「法学」において法哲学の占めるべき位置はあるか,どこに。その内部での議論は実定法学に何を伝えるのか──こうした疑問を受けとめて,気鋭の論者ふたりの対話は,やがて法学の内外へと議論を誘発していく。対話がもたらすものは幸福か。知的世界は変わるのだろうか。
( )内は,各テーマの(提題者・応答者/コメンテーター)を示す。
第1テーマ 権利と人権のあいだ(大屋・安藤/倫理学からのコメント:江口 聡)
第2テーマ 団体が,そして団体のみが(安藤・大屋/民法学からのコメント:水津太郎)
第3テーマ 平等の平等か,不平等の平等か(大屋・安藤:政治哲学からのコメント:井上 彰)
第4テーマ 法と危険と責任と(安藤・大屋/刑法学からのコメント:佐藤拓磨)
第5テーマ 正義・同一性・差異(大屋・安藤/政治学からのコメント:田村哲樹)
第6テーマ 最高ですか?(安藤・大屋/憲法学からのコメント:片桐直人)
少し離れたところからの眺め──<異世界通信>としての対話(米村幸太郎)
安藤 馨[アンドウカオル]
大屋 雄裕[オオヤタケヒロ]
内容説明
法哲学者ふたりは私たちに「思考」という営為の、鳥肌が立つほどの凄まじさを見せつけるだろう。激しい応酬のさなかに、ときに遊びながら。それは幸福な越境か、さては狡猾な侵犯か。―境界を越える、学問領域のその内に/外に。
目次
第1テーマ 権利と人権のあいだ
第2テーマ 団体が、そして団体のみが
第3テーマ 平等の平等か、不平等の平等か
第4テーマ 法と危険と責任と
第5テーマ 正義・同一性・差異
第6テーマ 最高ですか?
少し離れたところからの眺め―“異世界通信”としての対話
著者等紹介
安藤馨[アンドウカオル]
現職、神戸大学大学院法学研究科准教授。専攻分野、法哲学・道徳哲学。生年、1982年。東京大学法学部卒業、同大学院法学政治学研究科修了。同助手、同助教を経て2010年より現職
大屋雄裕[オオヤタケヒロ]
現職、慶應義塾大学法学部教授。専攻分野、法哲学。生年、1974年。東京大学法学部卒業。同大学院法学政治学研究科助手、名古屋大学大学院法学研究科助教授、同准教授、同教授を経て2015年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。