内容説明
子育てや子どもの発達の可能性を切り拓くために、親や環境はどうあるべきか。親・保育者の視点から学べる内容・構成で、「実践に生きる知見」をふんだんに盛り込んだ、ニュー・スタンダード・テキスト。豊富な図表・コラムとストーリー性のある叙述で読みやすい。
目次
第1部 乳幼児のこころとは(赤ちゃんのこころに引き込まれる―錯覚と発達;赤ちゃんのこころに向き合う―錯覚から脱錯覚へ;生命が芽生えるとき)
第2部 乳幼児のこころとからだの謎を解く―初期能力と発達の諸側面(赤ちゃんが世界と出会うとき;人との関係の中で育つ子ども;何から何を学んでいるの?―知的能力と学び;はじめのことばはママかマンマ?!;わたしはわたし;けんかしても、一緒にいたい;おもしろくってためになるの?)
第3部 乳幼児の発達・育ちを支える―子育て・保育の現場から(楽しいだけじゃない子育て―発達臨床心理的援助の基礎;ママ・パパのこと大好きなのに―乳幼児虐待;なんとなく気になる子―発達のかたよりと支援)
著者等紹介
遠藤利彦[エンドウトシヒコ]
東京大学教育学部准教授
佐久間路子[サクマミチコ]
白梅学園大学子ども学部准教授
徳田治子[トクダハルコ]
高千穂大学人間科学部准教授
野田淳子[ノダジュンコ]
東京経済大学経営学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鳩羽
4
乳幼児の発達の過程を、胎児の頃から読みやすくまとめた教科書的な本。赤ちゃんが実は何でもできる能力があってすごい的な最近の研究も紹介しつつ、過度にそう信じることに注意も促す。赤ちゃんが意図しないで行う振る舞いに、養育者が勝手に錯覚をし、世話しなくてはと思う仕組みが面白いなと思いつつ、社会で生きるようになると、そんなアタッチメント形成もストレスで阻害されるのかなと。ならば、社会で教育や支援することも必要なのだろう。読書案内が参考になる。コラムが途中に挿入されるタイプは苦手。2021/06/03
Nana
1
おもちゃとの遊び、知的・身体能力の発達、言葉、愛着、育児ストレスについてなど、今まさに目の前で起こっていることが書かれていて面白かった。他にも障害、虐待、妊娠中など幅広く扱われている。2019/10/21
Ixy
1
いろんな育児書に散らばって書かれていることがひとまとめされている感じ。ひとつの説に対する反証も解説されていて納得感が高かった。2013/02/04
asagon
1
ソ乳幼児の「こころ」とは何か、発達のプロセスやメカニズムについて、最新の知見に基づいて概説されている。フトカバーで文章も平易で読みやすい(おそらく一般読者向け)が、乳幼児期の赤ちゃんのこころの発達が、発達心理学という科学の目を通して、コンパクトにまとめられている。もっと詳しく、理論の根拠なども深く学びたい人は、出典も多数載せられているので、そちらを参考にすればよいし。2011/10/30
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- 山その日この人 〈下〉