有斐閣アルマ<br> 教育の社会学―“常識”の問い方、見直し方 (新版)

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有斐閣アルマ
教育の社会学―“常識”の問い方、見直し方 (新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 304p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784641124004
  • NDC分類 371.3
  • Cコード C1336

内容説明

実態を順序立てて解明する作業と知識編で、問題へのアプローチ法、実態についての知識、理解や考察を深めるための理論、という3つの面から“教育の社会学”を学べるよう工夫しました。10年を経て改めて問い直す、定番テキストの新版。

目次

1 学校に行かない子ども(「不登校」と「学校に行かないこと」;不登校・長期欠席はどう捉えられてきたか?―構築主義という視点;問題の再定義と対応策の再検討;教育問題の社会学・入門)
2 家庭教育と幼児教育の変化(子どもをよりよく育てること―家庭教育への関心の高まり;早くからの教育―幼児教育の普カと早期化;選択される幼児教育;幼児教育の社会学・入門)
3 ジェンダーと教育の歴史(学校化される“女”と“男”―近代学校教育における男女の統合と分離;身を立てる男と駆り立てる女―立身出世主義と性分業;学校文化における身体とジェンダー;「ジェンダーと教育」の社会学・入門)
4 「学歴社会」の変貌と「格差」(完璧な能力主義社会は可能か?―学歴社会とメリトクラシー;日本社会はどこまでメリトクラティックか?―学歴社会の実像、虚像、そして変容;教育の格差拡大と学歴社会の変貌;「教育と社会階層」の社会学・入門)

著者等紹介

苅谷剛彦[カリヤタケヒコ]
1955年生まれ。1988年ノースウェスタン大学大学院博士課程修了(Ph.D.社会学)。現在、オックスフォード大学社会学科及び現代日本研究所教授

濱名陽子[ハマナヨウコ]
1955年生まれ。1983年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。現在、関西国際大学教育学部教育福祉学科教授

木村涼子[キムラリョウコ]
1961年生まれ。1990年大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。現在、大阪大学大学院人間科学研究科教授

酒井朗[サカイアキラ]
1961年生まれ。1991年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。現在、大妻女子大学家政学部児童学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

26
教育はみんなが受けた経験を持つから誰でも一言言えてしまう。それがどんなに特殊な経験と限られた視野で形成されたものか全く気づくことなく。仕事の場でも数多くそんな人に出会うけど、噛みついても逆効果だしな…。教育社会学は、そうした思い込みたちがどんな形をしていてどう分布しているかを明かそうという学問。この本は不登校・幼児教育・ジェンダー・格差の固定化という4つのアクティブな問題を題材に社会学的な考え方を示した教科書。「奴ら」の思い込みにオトナ気保ちつつ少し釘をさすのに使えるな。◇各章のブックガイドがありがたい。2015/02/11

isao_key

10
教育社会学を大学で初めて学ぶための大学生向けのテキストのようであり、内容はそれほど深くない。「不登校」「幼児教育」「ジェンダーと教育」「学歴社会」の4つのテーマを取り上げている。ジェンダーの章が割と充実している印象を受けた。学校が求める望ましい女子生徒像は、戦前の良妻賢母主義教育が受け継がれている。現代社会においては、企業で求められる望ましいOL像に似ていると本書は述べる。オフィスにおいて男性の指揮の元に、あくまで男性の補助として従順かつ勤勉に働き、お茶くみや掃除に心を配り、殺伐とした職場に潤いを与える。2017/04/21

柳田

6
教育社会学のテキスト。2018/09/26

たじー

1
教科書的な本で面白かった。次は図書紹介にある本を読んでみたいと思う。最新のデータを基にした次の改訂版が出てほしいな。2018/04/08

有智 麻耶

1
旧版のデータが刷新され、内容も付け加えられていた。教育問題(いじめ、不登校など)、ジェンダー、受験や格差など、社会学の基本的なテーマを概観できる。特に、ジェンダーは歴史的な分析がされていて面白い。限られた紙面に全てを収めるのは無理があるが、興味があるところは参考文献を当たれ、ということだろう。個人的には、マイノリティの問題などを取り上げてほしいところ。2017/10/16

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