内容説明
さまざまな取引のルールの束=取引制度に焦点を合わせて、現代企業の協働のシステムとしての事業システムを分析。取引費用の視点ではなく、取引制度の維持によって生み出される利益の重要性を考える。「人、モノ、金、情報(知識)」という4つの経営資源の取引に着目し、取引の場でどのような制度が生み出されてきたのかを解説。具体的な制度を叙述したケース・スタディと、理論分析を加えた章で構成。
目次
取引制度の違いを理解する
1 財の取引(アパレル(衣料品)産業
自動車産業 ほか)
2 資本の取引(創業に当たって;「経営すごろく」の「あがり」としての「東証一部」上場 ほか)
3 労働の取引(日本の雇用形態の多様化の実態;人材派遣業の発展 ほか)
4 情報の取引(京都試作ネット;三和総合研究所 ほか)
取引制度はいかにして決まるか
著者等紹介
加護野忠男[カゴノタダオ]
1947年生まれ。1975年、神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程修了。現在、神戸大学大学院経営学研究科教授、経営学博士
角田隆太郎[ツノダリュウタロウ]
1953年生まれ。1988年、神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程単位修得退学。現在、名古屋市立大学大学院経済学研究科教授
山田幸三[ヤマダコウゾウ]
1956年生まれ。7年間の東京海上火災保険株式会社勤務を経て、1991年、神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程単位修得退学。1998年、連合王国Warwick Business School客員研究員。現在、上智大学経済学部教授、放送大学客員教授、博士(経営学)
上野恭裕[ウエノヤスヒロ]
1964年生まれ。1992年、神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程中途退学。2000年、連合王国Cranfield School of Management客員研究員。現在、大阪府立大学経済学部教授
吉村典久[ヨシムラノリヒサ]
1968年生まれ。1994年、神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程中途退学。2003年、連合王国Cass Business School,City University客員研究員。現在、和歌山大学経済学部教授、博士(経営学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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