内容説明
社会思想史を初めて学ぶ人びとのために、その基本的な構図を明確に描いた定評ある入門書。全篇に補訂を施し、現代の思想動向を扱った章を設けて、一層の充実をはかった新版。
目次
1 社会思想史の課題
2 市民革命の社会思想(近代的人間の形成;自然法と社会契約説;啓蒙思想の展開;啓蒙思想への批判;近代から現代へ)
3 社会主義思想の成立(市民社会の発展と矛盾;マルクスの思想形成;フェビアニズムと労働党)
4 社会主義思想の展開(社会運動とマルクス主義の修正;レーニン主義とロシア革命;社会主義とナショナリズムの問題)
5 大衆社会の社会思想(マックス・ヴェーバーと合理化の問題;ファシズムと大衆民主主義;人間疎外への抵抗)
6 近代日本の社会思想(文明開化と自由民権運動;明治の社会主義;大正デモクラシーと超国家主義;戦後の社会思想)
7 社会思想の現在(社会主義思想の変貌―東ヨーロッパ;社会主義思想の変貌―西ヨーロッパ)