内容説明
日本文化論に関する重要かつ基本的なキーワードと代表的な古典を、わかりやすく解説する書。「両立型」という概念を軸に、古代から現代までの、あらゆる文化領域から選び抜いた125のキーワードが、歴史的・相対的な視点から日本文化の姿を浮かび上がらせる。
目次
第1章 日本文化のキーワード(時間と空間/自己と他者;美意識と行動原理 ほか)
第2章 古典を通して「日本」を読む(『古事記』―野蛮への郷愁;『日本書紀』―天孫降臨の論理 ほか)
第3章 日本文化はどう論じられてきたか(冷徹なナショナリストの自己分析―三宅雪嶺『真善美日本人』1891年;風景がつくる「国粋(nationality)」―志賀重昂『日本風景論』1894年 ほか)
第4章 日本文化論はイデオロギーか(マルクス主義者の日本理解―戸坂潤『日本イデオロギー論』1935年;変節する日本人―坂口安吾「日本文化私観」1942年、「堕落論」1946年 ほか)
第5章 外から見た「日本」(あべこべの国・日本―東洋の秘境;サムライとZenの国・日本―異なる価値・異なる行動 ほか)
著者等紹介
遠山淳[トオヤマジュン]
1937年生まれ。現在、桃山学院大学名誉教授(異文化間コミュニケーション論専攻)
中村生雄[ナカムライクオ]
1946年生まれ。現在、学習院大学文学部教授(日本文化論専攻)
佐藤弘夫[サトウヒロオ]
1953年生まれ。現在、東北大学大学院文学研究科教授(日本思想史専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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