内容説明
日本法社会学会は、1997年12月で創立50周年を迎えた。本書は、このことを記念する事業の一環として学会が編集したものである。編集方針は、一般会員からの原稿・テーマ公募を基本とし「自己組織」的なものとした。内容構成の基本パターンとして、「私と法社会学」、「私の(または私が重要と考える)法社会学の研究テーマ」、「テーマをめぐる研究動向」、「テーマの将来の課題・展望」などの柱を示し、これを参考にして自由な執筆をしてもらうことで公募した。学会の世代交代を反映させるため、60歳までという年齢制限をつけた。不可欠と思われるテーマでなお欠けているものがあったので、諸大学における法社会学の担当者を中心に特定のテーマについての執筆を依頼した。公募原稿は、編集方針に従って採否を検討し、また補筆をお願いした。他方、執筆の都合がつかなかった人々には短文を寄せてもらうこととし、それらを「マイ・ヴュー」として挿入した。
目次
1 視角(日本の法社会学と法文化;市民法学と法社会学 ほか)
2 法過程(交渉規範・紛争解決規範;裁判外紛争 ほか)
3 法領域(家族の変容と法社会学;親族慣行と村落社会の現在 ほか)
4 比較法社会学(法文化へのアプローチ―法文化論の概念の試論的提示;アジア法研究の方法と課題)
5 研究・教育(法社会学の制度化と研究指導体制の課題;学会におけるインターネットの活用)
感想・レビュー
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- 和書
- 恋と退屈