出版社内容情報
対称性の初歩から対称性適合LCAO分子軌道の作り方、さらには射影演算子の使い方まで群論のかなり高度な内容をわかりやすく解説。
内容説明
対称性の初歩から、対称性適合LCAO分子軌道のつくり方、さらには射影演算子の使い方まで、群論の高度な内容までをていねいに解説。理解度を確認しながら、次の段階に進むプログラム形式。わかったつもりでも、理解が不十分な場合は、その先を理解するのに必要な項目に戻って学ぶことができる。自習書としても、演習書としても最適。
目次
1 対称要素と対称操作
2 点群
3 非縮重表現
4 行列
5 縮重表現
6 化学結合への応用
7 分子振動への応用
8 線形結合
著者等紹介
崎山博史[サキヤマヒロシ]
山形大学理学部准教授、博士(理学)
柴原隆志[シバハラタカシ]
岡山理科大学理学部教授、理学博士
鈴木孝義[スズキタカヨシ]
岡山大学大学院自然科学研究科准教授、博士(理学)
半田真[ハンダマコト]
島根大学大学院総合理工学研究科教授、理学博士
御厨正博[ミクリヤマサヒロ]
関西学院大学理工学部教授、理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Qねこ
1
特筆すべきは, 化学徒にしてみれば群論関係の書籍は一度は床に叩きつけたくなるのが常であろうが, 本書に至ってはその衝動が現れなかった点である. 対称操作や点群から化学結合や分子振動まで, 「フレーム」と呼ばれる段階を踏みながら確認していくことで, いつの間にか指標表が持つ形式美に惹かれるだろう. 初学に適していることは言うまでもないが, Mullikenの記号など若干の天下り的な部分もあるため, 例えば「分子の対称と群論」などを参考されることを奨めたい.2012/07/06
progressione
0
独学できる本。フレーム毎に無理のない演習を重ねて丁寧に理解していくことができた。時間を見つけてもう1周したい2012/10/05