内容説明
法社会学の分野を体系的に整序した概論書,教科書である。総論では,法とは何かについての従来の諸理論を詳細に検討し,それらを新たな社会学的角度から総合した理論枠組みを提示している。また,各論では,それに基づいて,日本人の法観念や主要な法機構の作用の仕方について,内外の研究成果に照らして,経験科学的に検討している。一般市民の日常の営みにとって法がどのような意義を持つかという問いが,本書全体を通して追求されている。
目次
古典的法社会学理論
法の社会学的理論
日本の法社会学
経験的探究の方法
法意識
紛争の非公式処理
法使用
弁護士と法的役務
裁判過程
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KIO
2
東の法社会学の大権威 六本佳平教授の基本書です。いつも持ち歩いていましたが、体系が見えず、僕には読み切れませんでした。とはいえさすがの本だけあって、参考文献の一覧を読むだけで勉強になります。そして、法と社会の関係性や実態を知ることが出来ます。かつて俳優志望の友人、彼は本好きだったのですが、その彼にこの本を読んでいることを示したところ、「こんなことをしていないで、勉強すべきだ」と諭されたことを思い出しました。彼はどうしているのだろう。そして、彼は自信なさげだったけど、素直な努力家だったなあと。
sk
0
とても勉強になった。2013/12/11