内容説明
法社会学の分野を体系的に整序した概論書,教科書である。総論では,法とは何かについての従来の諸理論を詳細に検討し,それらを新たな社会学的角度から総合した理論枠組みを提示している。また,各論では,それに基づいて,日本人の法観念や主要な法機構の作用の仕方について,内外の研究成果に照らして,経験科学的に検討している。一般市民の日常の営みにとって法がどのような意義を持つかという問いが,本書全体を通して追求されている。
目次
古典的法社会学理論
法の社会学的理論
日本の法社会学
経験的探究の方法
法意識
紛争の非公式処理
法使用
弁護士と法的役務
裁判過程