内容説明
国際関係の歴史研究は、国際政治学にとって不可欠の分野である。学問としての国際政治学は、その出発から歴史研究と不可分の関係にあり、外交史との密接な相互作用の中で発展した。二十一世紀の国際政治および日本の進路について、歴史は何を示唆するのか。国際関係の過去と未来をつなぐ新たな歴史研究の枠組みをいかに構築するか。歴史と理論の交差という関心をふまえつつ、歴史研究の視点から複雑な国際政治の実態の解明を試みる。
目次
歴史から見た国際政治学
国際政治史の系譜学―戦後日本の歩みを中心に
グローバル・ヒストリー―その分析視座と冷戦史研究へのインプリケーション
近代ヨーロッパ国際政治史
東アジア国際政治史―中国をめぐる国際政治史と中国外交史
戦間期アジア国際政治史
米ソ冷戦史―アメリカの視点
ヨーロッパ冷戦史―ドイツ問題とヨーロッパ・デタント
戦後アジア国際政治史
冷戦後の国際政治
近代日本外交史
戦後日本外交史―自立をめぐる葛藤
著者等紹介
李鍾元[リージョンウォン]
立教大学法学部教授
田中孝彦[タナカタカヒコ]
早稲田大学政治経済学術院教授
細谷雄一[ホソヤユウイチ]
慶應義塾大学法学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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