出版社内容情報
歴史に関する知見はどこまで進歩したのか。
最前線に立つ研究者が集結し、考古学の視点から歴史の真実に迫るシリーズ「何が歴史を動かしたか」
第1巻「自然史と旧石器・縄文の考古学」以下、第2巻「弥生文化と世界の考古学」第3巻「古墳・モニュメントと歴史考古学」の全3巻。
内容説明
歴史に関する知見はどこまで進歩したのか。
目次
第1部 前方後円墳の特性(箸墓古墳築造の意義;三角縁神獣鏡の配布;貝製腕輪から石製腕輪へ―選ばれた子どもの系譜;前方後円墳の型式;巨大古墳の被葬者 ほか)
第2部 歴史考古学とその周辺(日本列島先史・古代の戦争;戦国の城と権力;飛鳥寺仏舎利の行方;播磨国調邸の発見;江戸時代の外国人墓―禁教と鎖国の狭間で ほか)
著者等紹介
春成秀爾[ハルナリヒデジ]
国立歴史民俗博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。1942年、兵庫県生まれ。1993年、第6回濱田青陵賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
3
ふむ2024/05/09
hyena_no_papa
3
25人の専門家による論考集。編集は春成秀爾氏。歴史学界の最新研究を集めていると見ていいのだろう。内容的にアマチュアにはなかなかすぐには飲み込めない部分が大半を占めるが、それでも最新の潮流が感じられて有意義だ。第1部が前方後円墳の特性。第2部が歴史考古学とその周辺。小生の関心事から言えば当然、第1部が興味深い。中でも巻首を飾る春成氏の「箸墓古墳築造の意義」では箸墓を寿墓と明言し、「高度の設計技術と実施組織の存在が前提」とする指摘は、大きく頷かざるを得なかった。第2部「江戸時代の外国人墓」では長崎も舞台。2024/04/06