内容説明
環境・遺跡・道具・社会の視点から、縄文時代研究の最新動向を、豊富な図版写真とともに、わかりやすく解説。
目次
1 縄文時代の環境と資源(植物の環境適応;資源環境への適応)
2 遺跡と地域社会―高度に複雑化した社会と遺跡形成(岩陰・洞穴遺跡の研究;住居址・集落・墓・貯蔵穴 ほか)
3 道具の製作と利用技術―道具とその流通(土器の型式学的研究;胎土分析からみた縄文土器の製作 ほか)
4 集団と社会―資源利用の特性から(生業研究における動物遺存体分析の現状;縄文時代の食料は資源だったのか ほか)
著者等紹介
栗島義明[クリシマヨシアキ]
1958年生。明治大学大学院博士前期課程修了。博士(史学)。現在、明治大学研究知財戦略機構黒耀石研究センター特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tamami
46
帯に「環境・遺跡・道具・社会の視点から、縄文時代研究の最新動向を、豊富な図版写真とともに、わかりやすく解説。」とあるように、それぞれの専門家の手による研究の最前線レポート。考古学研究における自然科学的分析手法の充実と、低湿地遺跡の発掘の拡大等により、新知見が続々という状況が出現している。縄文時代における大豆や小豆の栽培、用途に応じた様々な植物の選択・利用、黒曜石以外にも列島で広く流通していた石材や貝製品のこと等々。考古学が人類学や民俗学、地質学や動植物学など、総合的な歴史研究の学になりつつあるのを感じる。2022/06/11
Go Extreme
1
縄文時代の環境と資源: 植物の環境適応 資源環境への適応 遺跡と地域社会―高度に複雑化した社会と遺跡形成: 岩陰・洞穴遺跡の研究 住居址・集落・墓・貯蔵穴 原産地に残された遺跡群 低地の遺跡 道具の製作と利用―道具とその流通: 土器の型式学的研究 胎土分析からみた縄文土器の製 黒曜石の流通 ヒスイ・コハク・貝 縄文時代の木製品 編組製品 漆器とその作成技術 石棒と祭祀 集団と社会―資源利用の特性から: 生業研究における動物遺存体分析の現状 縄文時代の食料は資源だったのか 科学的分析から集団関係を探る2022/06/16