内容説明
台湾の高校生が学ぶ歴史!!台湾高校歴史教科書採択率No.1(2012~18年調べ)。『普通高級中学「歴史」』のはじめての日本語訳。旧石器時代から現代まで、台湾の歴史がわかる1冊。
目次
第1篇 早期の台湾(16世紀中葉以前の台湾と原住民;国際競争時代)
第2篇 清統治下の台湾(開港前の政治と経済;開港前の社会と文化;開港後の変遷)
第3篇 日本統治下の台湾(総督主導の新時代;日章旗下の台湾社会;戦火蔓延下の台湾)
第4篇 中華民国統治下の台湾(政治:戒厳令から戒厳令解除まで;経済:成長と課題;社会の変遷と文化の発展)
著者等紹介
薛化元[セツカゲン]
学歴:国立台湾大学歴史学博士。現職:国立政治大学台湾史研究所教授、国立政治大学歴史学系教授
永山英樹[ナガヤマヒデキ]
1961(昭和36)年、埼玉県生まれ。法政大学法学部法律学科を卒業後、山西大学漢語班を修了。台湾研究フォーラム(台湾研究論壇)会長、2020東京五輪「台湾正名」推進協議会幹事長。日本文化チャンネル桜「台湾チャンネル/日台交流頻道」キャスター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
91
台湾の高校で現在使われている教科書。 16原住民の扱い、日本統治時代、白色テロの時代、などどう扱われているのかと、興味津々で読んだ。 政治的に偏らず正確に書かれている感じ、ゲーム感覚を入れたり各所に考えさせる工夫もあり、好感が持てる。昔からの中国系台湾人は、今はホーロー人て呼ぶんですね。2021/03/15
燃えつきた棒
33
【原著は台湾の高校用教科書である『歴史 第一冊』(略)。 聞けば、高校用歴史教科書七点のうち、最高の採択率(高校生の三人に一人が使用)を記録するなど、評価の高い一冊だ。】(訳者あとがき)/ 特長は、史実重視で客観的なところであり、日本統治時代についても、「植民化」・「近代化」の時代と位置づけ、公正、中立な立場から記述されている。 愛国主義に基づく史実の誇張・歪曲が一切見当たらなかったことが、ほとんど感動的でさえある。/2022/08/15
itcomet
3
現地の高校で読まれている教科書の日本語訳。この夏旅行に行くので準備のために読んだが旅行記より断然面白い。完全に「教科書」なので、書体に懐かしさを覚えると共に、異国を学ぶ違和感が楽しかった。地政学的にとても重要な位置にある島、台湾。その歴史はある意味世界を写す鏡かのように、時代ごとに宗主国がどんどん入れ替わっていく。オランダスペイン、清、日本、中国アメリカと、頻繁に親会社が入れ替わる中小企業のように、時代に翻弄されていく。それは今も続いていて、台湾を巡る国際的な緊張感は今に始まったことじゃないんだなと理解。2025/07/24
中将(予備役)
2
台湾の高校の国史教科書。教科書らしく、歴史的事象が順番に淡々と記述されていて、分かりやすかった。周『図説 台湾の歴史』も参照されているが、そちらほどの批判的視点はない。2021/10/08
針鼠
0
お友達から、旅行先にどうかと誘われた台湾。 台湾って、結局なんなんだろう?中国って言ったら、現地の人に怒られる?やばい、やっていいこと悪いことが何もわからん。などと焦り、慌てて手に取りました。 驚くほど客観的に自国を捉え解説していて、たいへん読みやすかったです。でも漢字はほとんど分からず、感覚で読んでいました。またいつかじっくり読み直してみたい。2024/11/05