目次
維新への胎動―大政奉還から王政復古の大号令へ
大坂遷都の建白と大久保利通
京都に「学校掛」を設置
神祇官再興の布告
五箇条の御誓文
神仏判然令
国事殉難者の霊を京都霊山に祭祀
東京奠都の議と江戸改称の詔
明治の即位式
「明治」への改元
明治天皇の御東行
氷川神社親祭の詔
著者等紹介
藤本頼生[フジモトヨリオ]
國學院大學神道文化学部神道文化学科准教授。昭和49年、岡山県生まれ。國學院大學大学院文学研究科神道学専攻博士後期課程修了。博士(神道学)。平成9年に神社本庁奉職後、平成23年に國學院大學専任講師を経て、平成26年より現職。専攻は日本宗教行政史、神道教化論、神道と福祉、宗教社会学など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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軍縮地球市民shinshin
12
賞味100頁あまりの小冊子だが、なぜだか読むのに手間取った。明治維新150年を記念して『神社新報』に連載されたものに加筆修正を施したものだという。著者は神道学者なので宗教政策はある程度詳しい。廃仏毀釈は仏教攻撃を意図したものではないなど新しい知見も得られた。それと「東京遷都」は正式に出されていないことも知った。遷都ではなく、正式には「東京奠都」ということも。奠都とは新たに都を定める、という意味なので京都から「遷った」という解釈ではないらしい。東京は新しく都と定めた地なのである。これは京都側の反発を逸らす為2020/12/21