出版社内容情報
歌舞伎の舞台を支える〈黒御簾音楽〉を記録した「囃子付帳」。現存する膨大な「付帳」を丹念に読み解くことで、様々な可能性を有していた明治以降の〈近代歌舞伎〉が、なぜ「古典芸能」化していったのかを検証する。
内容説明
歌舞伎の舞台を支える“黒御簾音楽”を記録した「囃子付帳」。現存する厖大な「付帳」を丹念に読み解くことで、様々な可能性を有していた明治以降の“近代歌舞伎”が、何故「古典芸能」化していったのかを検証した画期的論考。
目次
第1部 黒御簾音楽と付帳をめぐって(黒御簾音楽;音楽演出を記すということ―付帳を中心に)
第2部 近代の歌舞伎における黒御簾音楽の分析(活歴とは何だったか;散切物に魅せられた時代;義太夫狂言における「型」の形成;黙阿弥の世話物における「江戸」)
著者等紹介
土田牧子[ツチダマキコ]
1976年、東京生まれ。2007年、東京藝術大学大学院音楽研究科博士課程修了。日本学術振興会特別研究員を経て、東京藝術大学・金沢大学・京都造形芸術大学・正派音楽院、非常勤講師。博士(音楽学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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