内容説明
人物埴輪の共通表現検討から、地域性、共通性を見出す。さらに古墳造りと埴輪づくりの関係を墳丘企画等から論じ、埴輪生産遺跡および土師関連地名の全国的な検討を通して、埴輪生産と流通の実態にせまる。
目次
埴輪生産組織研究の課題
人物埴輪の共通表現検討とその有効性―頭巾状被りものをつける人物埴輪をもとにして
人物埴輪表現の地域性―双脚人物像の脚部の検討
人物埴輪の共通表現とその背景
人物埴輪の東西比較―論点の抽出
埴輪からみた関東地方の地域性―柴又八幡神社古墳をもとにして
下総型埴輪と墳丘企画
下総型埴輪が樹立された前方後円墳形態
東国の古墳造りと柴又八幡神社古墳
埴輪製作工人の成立と土師部の研究―埴輪生産に因んだ地名をめぐって
埴輪樹立からみた地域性と階層性
東国古墳時代埴輪生産組織の考古学的研究
著者等紹介
日高慎[ヒダカシン]
1968年東京都生まれ。1991年同志社大学文学部卒業。1998年筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科退学。日本学術振興会特別研究員(PD)。2002年筑波大学歴史・人類学系文部科学技官。2004年東京国立博物館文化財部展示課研究員。2011年東京学芸大学教育学部准教授。2013年博士(歴史学)(専修大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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