出版社内容情報
村共同体への志に生き,貧しき者のない世の実現を希求した古橋暉兒の思想的営為を追求する力作〓 目次 豪農古橋家の家伝の形勢過程 古橋暉兒と天明・天保・維新体験 古橋暉兒と義真の協力 豪農古橋家と中津川 古橋暉兒精神の継承【ほか】
内容説明
三河山間部稲橋の豪農の家に生まれた古橋暉皃は、村共同体づくりの志に生きて維新を下から支えた。天明飢饉と家政改革をつねに反趨しつつ近代日本の地方自治と殖産興農に尽力し、貧しきもののない世の実現を希求した維新の人・古橋暉皃の思想的営為を追求する著者畢生の力編。
目次
はじめにかえて―古橋暉皃にみる維新の精神
第1章 豪農古橋家の家伝の形成過程―古橋家における佐藤清臣編集「古橋翁略伝稿」の成立過程を中心にすえて
第2章 古橋暉皃と天明・天保・維新体験(明治17・8年の豪農古橋暉皃;明治維新の変革主体と豪農;幕末維新の変革と豪農の天皇信仰)
第3章 古橋暉皃と義真の協力(豪農古橋家における書画の収集過程;古橋暉皃・義真と佐藤清臣らの学校設立努力)
第4章 豪農古橋家と中津川―幕末維新時代の維新体験を中心として
第5章 古橋暉皃精神の経承(明治国家における地方名望家の村落・地域指導体制の確立過程;名望家古橋家の維持とその継承―古橋義真・道紀・川村貞四郎と暉保会を中心として)
第6章 むすびにかえて―古橋暉皃の根本基調