内容説明
脱サラ後五年、東京でバー・喫茶店を五軒も持つまでになった斎藤桃介は、母に死なれて帰郷の途次に寄った奥道後のバーで、女と見紛う美男バーテンに会った。是非自分の店にとスカウトを試みたが、二カ月後、その妹が上京、京都出身の女と見ると見境なく手を出す兄の奇癖を打明けるに及んで…。表題作の京都を皮切りに、大阪、神戸、白浜、広島、岩国、尼崎、松江と、巧者の筆が冴えるご当地女シリーズ第一弾!
感想・レビュー
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slowbird
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全国女遍歴紀行みたいなタイトルだが、登場する女が弱者や少数者であるところが特徴的。「京都の女」愛媛で会った美青年を東京でバーテンにスカウトしようとしたのだが、彼は単純に「男」ではなく、故郷の京都を離れざるを得なくなった過去がある。執筆された1970年頃では現実からかけ離れた世界の話だと思われそう。 「大阪の女」ある男がモーレツな女性に捉まってしまうが、パトロンを捕まえたとも言われる。逆の立場で見れば、”推し”のためには貢いでも惜しくないという欲求だ。これも女性側からの欲望の解放をいち早くキャッチしていた。2025/10/04
てらさか
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いろんな女の短編集。「尼崎の女」の、頭の弱い女が純真すぎて主人公といっしょに泣いてしまった。2018/10/27




