出版社内容情報
「律令的国家仏教」としてその隆盛期の特徴を各視点から的確に捉え,そこから変容を始める過程を追求。 目次 律令国家と仏教 僧尼令の運用と効用 奈良時代の得度制度 道鏡政権下の僧綱制について 行基の行動と畿内の民間仏教 奈良時代の道教と仏教【ほか】
内容説明
奈良仏教の特質は、僧尼令を基軸とする「律令的国家仏教」である。本書は、その隆盛期の特徴を各視点から的確に捉えるとともに、そこから変容を始める過程までも克明に論じる。
目次
1 律令国家と仏教(速水侑)
2 律令国家をめぐる諸問題
僧尼令の運用と効力(吉田一彦)
奈良時代の得度制度(中井真孝)
道鏡政権下の僧綱制について(牛山佳幸)
奈良時代の師僧(根本誠二)
戒師招請をめぐる問題(佐久間竜)
郡寺と国分寺(井上薫)
行基の活動と畿内の民間仏教(勝浦令子)
奈良朝の浄土信仰(速水侑)
奈良朝山岳寺院の実相(逵日出典)
神仏習合の進展(白山俊介)
奈良時代の道教と仏教(新川登亀男)