出版社内容情報
明治・大正から現代に至るまでの売娼の実態と廃娼運動の展開およびその挫折の過程を実証的に考究する。目次 海外醜業婦の実態 娼妓解放令と遊女の行方 娼妓の生活 廃娼論と存娼論 群馬県の廃娼運動 自由廃業のあらし 自由廃業運動と楼主側との闘い【ほか】
内容説明
遊廓からトルコブロまで近代セックス産業の実態を社会史的に追求し、また廃娼運動の興隆と挫折の経過を、日本近代化のひずみのなかに位置づける。近代史の盲点ともいうべき分野に光をあて、トータルとしての近代史構成への足場を築く力作。
目次
1 海外醜業婦の実態
2 娼妓解放令と遊女の行方
3 娼妓の生活
4 廃娼論と存娼論
5 群馬県の廃娼運動
6 自由廃業のあらし
7 自由廃業運動と楼主側との闘い
8 廃娼運動の組織化
9 飛田遊廓設置反対闘争
10 娼妓解放哀話
11 国際連盟と日本への影響
12 売られゆく娘たち
13 戦争と慰安婦
14 昭和の唐人お吉
15 戦後の公娼廃止
16 赤線の灯は消えて
17 個室付浴場売春
18 売春の社会学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
澱緑
1
教授から吉見さんは廃娼活動をしてらしたと聞いて納得はしたが、内容としては社会史というよりかなり批判的なものであった。作者や書かれた年号を意識するきっかけになった本。2017/05/21
りぃ
1
前借金返し終わるまで190年かかるような、あるいは文字どおり「やり捨てられる」悲惨な生活。でも、現代の性文化の善悪(搾取とか誤った知識とか)についてまだ自分は語れない。2009/12/14
メーテル/草津仁秋斗
0
主に明治以降の性風俗について記した本。娼婦の売り買いや存娼論、廃娼論について詳しく触れられていて、そのあたりを知りたい人間にはオススメ。2015/11/22
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