出版社内容情報
近世農村の実地調査をもとに,信州佐久郡S家に伝わる1000点の文書を中心に村の歴史・生活・文化を描く。 目次 百姓のありようを考える 馬と農民 ばくちと夜盗 飢え・大雪・洪水 新田開発残酷物語 土地の証文 商品の流れと村方 村の寺社文書【ほか】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takeapple
11
信州鎰掛村での地方文書調査を例にした、近世農村の古文書調査の手引書だが、古文書から何がわかるのか、古文書読みの面白さが実感できる。信州の山村の江戸時代の生きた歴史の本。戦前までの為政者の歴史から、地方の民衆の生活に目を向けた歴史への転換期の本なのだといえる。こういう地道な調査が積み重なって今の江戸時代の研究があるのだろう。北原先生の古文書への想い、歴史への想いも伝わってくる。調査方法に関しては、デジタルカメラやパソコンの普及した今とでは隔世の感があるが、史学科の同級生や古文書研究会の友達を思い出した。2017/07/30
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- 和書
- 東洋外交史 上