蘭陵王

蘭陵王

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 346p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163279008
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

六世紀の中国。無能な皇帝の統治のもと、北斉は西に北周、南に陳、北に突厥と、三方を強敵に囲まれる内憂外患をかかえていた。後世の歴史書にその美貌と智勇を称えられる北斉の皇族、蘭陵王は、戦えば必ず勝つという活躍で傾きかけた国を必死でささえていたが、皇帝の嫉妬をかい、やがて悲劇が訪れる。

著者等紹介

田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年、熊本県生まれ。学習院大学大学院博士課程修了。78年、第3回幻影城新人賞を受賞しデビュー。88年、大ベストセラーとなった『銀河英雄伝説』で星雲賞長篇部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白い風

39
★★★来週宝塚の舞台「蘭陵王」を観るので予習的意味合いで手に取りました。 と言ってもこの本が原作じゃないんだけどね(笑) あまりの美貌ゆえ、戦場では仮面を付けて戦ったという伝説・・・確かに宝塚っぽい作品だね。 6世紀の滅びゆく北斉は史実なので結末がある程度予測はできちゃいます。 ただそこに仙女(?)を絡ませてファンタジーな甘さがあったのは個人的には楽しめました。2018/11/24

さいたまのたぬき

38
銀英伝の田中芳樹さんの中国歴史物。三国志の時代と比べてあまり馴染みのない時代ですが、群雄割拠の時代ともいえ、時代と国家に翻弄される人間模様を描き出す。 国家権力を我が物とする為政者が出ると、その国の行く末はまるで同じ物語のように滅びの道を辿ることとなる。 そんな事を思いながら読むことになる1冊です。2018/05/09

お腹ボン!

22
中国の歴史は難しい漢字や同じ様な名前が多いのでとても難しい。が、作者の取り上げる人物像はどの作品も魅力的に表現されていて想像しながら読む時にとても華やいだ情景にしてくれて難しくても最後まで興味を削がずに読む事ができる。百戦錬磨の武将でありながら戦場ではなく毒を賜れての最後は居た堪れない。国取合戦も大変だけど血族争いの方が深刻、家族の事を考え全てを受け入れた上での最後はとても美しい終わり方だった。中国歴史はよく仙人が登場するけど、こんな良い人を何故仙人にしないのか。実在した人物は仙人にならない?2014/02/07

ホームズ

19
相変わらず良くこういった人物を探してくるな~って感心してしまう(笑)あまりメジャーな時代ではないし登場人物たちも有名な人ではないので仕方ないけどちょっと説明の文章が長くって蘭陵王や他の登場人物たちの個性が生かしきれてない感じがあったかな~。田中芳樹の中国物は面白くって好きなんですがいい加減に中断しているシリーズものも完結させてほしいですね(笑)2011/10/20

鐵太郎

18
蘭陵王を描き出してくれたことに感謝。まぁ不満を言うのなら、今まで知らなかった歴史を一つの絵巻として描いてくれたのはいいのですが、何というか、山がないような気がしました。筆者がいったいどこに力を入れたのか、よく分からないのです。この時代に翻弄された人々に対する情念とか怨念とかが、読み取れなかった。蘭陵王・高長恭がどんな人であったのか、彼を取り巻く人々にとはどうだったのか、などが際だってこないのです。田中芳樹さんが老いた、とは思いたくないのですが... いや、こっちが年取っただけか。(; ´Д`)2010/05/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/577170
  • ご注意事項

最近チェックした商品