内容説明
緊張や弛緩に満ちた和音のナゾを解決すると、音楽がもっとおもしろくなる。聞こえなかった音が聞こえ、見えなかった景色が見えてくる。「1+1+1=3」にはならない、音の魅力を再発見。
目次
序章 和音ってなんだろう?
第1章 和音の基礎知識
第2章 和音の文法と性格
第3章 時代とともに変化する和音
第4章 作曲家による和音の好み
第5章 国ごとの和音の進化
第6章 さまざまな和音
第7章 音楽に広がりを与える和音
第8章 音楽の基礎知識
第9章 和音のはじまりと進化の歴史
著者等紹介
舟橋三十子[フナハシミトコ]
東京藝術大学卒、同大学院修了。日本大学講師、名古屋芸術大学大学院教授を経て、浜松学院大学短期大学部客員教授。作曲を池内友次郎、矢代秋雄、三善晃、永冨正之の諸氏に師事。ピアノを小林仁、館野泉の諸氏に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きみたけ
67
著者は浜松学院大学短期大学部客員教授の舟橋三十子先生。音楽の三要素である「メロディ・和音・リズム」の中で音楽の屋台骨となる「和音」についてスポットライトをあて、美しいメロディを生かすも殺すも支える和音の存在が重要であることを投げ掛けた一冊。QRコードで一部の音がサイトで聴けるので、和音の面白さや重要性を実感しながら学べます。長年合唱をしているものの、和音や和声について何となく理解してましたが、個人的には倍音の理解が深まって良かったです。2023/01/28
まし
8
最初に和音と和声の基礎について簡単に説明した上で、主に西洋音楽についてその歴史的な変遷と各時代の特徴的な和音の事例が示されている。ピアノ譜が書かれてるが、ネット上に音源もあるのでわかりやすかった。時代とともに表現の幅や奥行きが広がってきたのが俯瞰できて興味深かった。2025/11/20
かわかみ
8
和音を主役にわかりやすく解説してくれる本で西洋の音楽理論と音楽史の見通しがよくなる。入門書レベルとはいえ、当方の素養の限界で、紹介された譜例などに理解しきれないところはあったけれどもよい本だと思う。楽典を読みながらの副読本という感じかな。2025/05/01
ganesha
8
「音楽愛好家で知識欲に溢れた」ひと向けの、専門的になりすぎない和音についてまとめられた一冊。成り立ちや種類、国や作曲家の特徴などが分かりやすく書かれている。なかなか覚えられないが楽しく読了。2022/05/03
manabukimoto
5
和音とは何か、和音の組み立てられ方と使われ方。国別・作曲家別の和音の特徴が書かれた、和音の入門書。 和音進行の基本「カデンツ」を知る。Tトニック、Dドミナント、Sサブドミナント。TDT、TSDT、TSTのカデンツ三型。これを著者は英語の五文型に倣って説明を試みるのだが、英語の文系はVで文系が決まるので、カデンツに当てはめるのは、やや無理があるな、と思った。 五線譜満載。楽器が弾ける人は、頭の中で音が鳴り、楽しく読めるんだろうな、と。 勉強になりました。 ヤマハミュージック横浜みなとみらい蔵書2024/06/26




